実質利回りの計算

外貨預金には、一定期間外貨のまま持ち続けている場合の表面的な金利と、為替相場の変動による損益を加えた実質利回り(元金が一定期間の間にどれだけ増えたか、あるいは減ったかを表わす)とがあります。外貨預金による資産運用実績を他の商品の運用実績と比較する場合は、この実質利回りで比較することになります。預入時と払い出し時の為替相場が異なる場合、実質利回りは次のような計算になります。
例えば、為替相場が1ドル100円のときに、預金年率4%で1万ドル(円換算で1,000,000円)を半年間(180日)預けたとします。そして半年後に引き出したときの為替相場は1ドル105円だったとした場合の実質利回りを計算してみましょう。

満期時のドル預金利息は、
  10,000ドル×4%(年率)÷2(半年なので)=200ドル
したがって満期時の元利合計金額は10,000+200=10,200ドルとなります。
この時の円換算額は為替相場が1ドル105円なので、
  10,200×105=1,071,000円となります。
預入時と比較した収益は、
  1,0710,000−1,000,000=71,000円です。
実質利回り(年利換算)は
  71,000÷1,000,000×365÷180×100=14.397%となります。
ただし、円預金の場合と同様、外貨預金に対しても外貨換算利息に対して20%の源泉分離課税がかかります。したがって、
税引後の満期時元利合計金額は、
  10,000ドル+(200ドル−40ドル)=10,160ドルとなります。
満期時の円換算金額は、 10,160×105=1,066,800円となります。
預入時と比較した収益は、
  1,066,800−1,000,000=66,800円です。
税引後の実質利回り(年利換算)は、
  66,800÷1,000,000×365÷180×100=13.545%となります。

外貨預金により金利がついても、引き出し時に預け入れ時より円高になっていると、収支がマイナスになるおそれもがあります。どのくらいまで、円高になると元本割れをするのかの目安が、外貨預金の損益分岐点になります。
「預入時の投資元本÷税引後の満期時元利合計金額」で利回りを計算したとき、利回りがゼロになる為替相場が損益分岐点の目安となるレートとなります。


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