投資信託

初心者にも比較的安心

投資信託とは、投資家たちから集めたお金をファンドマネージャーと呼ばれる金融のプロが運用し、得られた利益を投資家に還元するというスタイルの金融商品のことをいいます。
投資したお金の運用先は内外の国や企業、不動産などさまざまな種類があり、高い収益が見込めるもの(ただしリスクも高い)から比較的リスクが少ないもの(ただし収益もリスクの高いものと比べて低い)まで、投資する人が選ぶことができます。

もちろん、通常の預貯金とは異なりますから元本は保障されていませんが、その道のプロが運用すること、初期投資費用が低額から始められることなど、投資の初心者にとっては比較的安心でき、資産を運用するための投資を始めるきっかけにはちょうどよい金融商品だといえるでしょう

メリットとデメリット

金融商品にはそれぞれの特徴によりメリットとデメリットがあります。例えば、預貯金は元本が保証されるというのは大きなメリットですが、預けたお金が大きく増えるということはありません。

投資信託のメリットは前述のように、運用をプロのファンドにしてもらうので初心者でも安心して始められる、最低購入額が通常の株式投資などと比べてかなり小額で行える、直接投資が難しい海外の株式や債券などにも投資できる点などです。ただし、投資先が株式なのか国債などの債券なのか、国内投資か海外投資かなどにより、リスクとリターンの大きさは変わってきます。また、運用・管理を任せるためコストは高めで、運用成績しだいでは元本割れするおそれもある点などがデメリットといえます。

定年後の自分は現在の資産をどのくらい増やしたいのか、どういう運用がしたいのかによって、自分にあったリスク・リターンの程度を判断して適当な商品を選ぶようにしましょう。

リスクを避ける「分散投資」

投資をする以上、何らかのリスクはつきものです。ローリスクハイリターンというような都合のいい金融商品はありませんから、収益性の高いものほど抱えるリスクも大きい(ハイリスクハイリターン)ということになります。
とはいうものの、リスクは少しでも減らしておきたいもの。定年後の生活のためにも資産運用を確実なものにするためには、このリスクマネジメントが重要になります。

投資信託の場合、リスク回避として有効なのが「分散投資」です。 「卵はひとつのカゴに盛るな」という、イギリスで生まれた株式投資に関する有名な格言があります。
たくさんの卵をひとつのカゴに入れておくと、そのカゴが落ちた場合、全部の卵が割れてしまいますが、いくつかのカゴに分けておけば、ひとつのカゴが落ちても、残りのカゴの卵は割れないで済むということで、これがリスクマネジメントとしての分散投資の基本的考え方です。

ひとつの金融商品を集中して購入するのではなく、いくつかに分散することで、その商品が値崩れしたときのリスクが全体に及ばないようにするわけです。そして、分散するのは商品だけでなく、地域や時間などもその対象になります。

後で説明しますが、短期間に集中するよりも一定期間投資を続けた方が、結果的にみてリスクは少なくなるのです。

1.投資する資産を分散する

上述のように、ひとつの金融商品に全額投資するのではなく、いくつかに分けて投資する方法です。
例えば、株式投資とともにリスクの低い債券にも投資しておくとか、同じ株式投資でもいくつかの銘柄を小分けして購入するなどの方法がこれにあたります。

2.時間(期間)を分散して投資する

金融商品の分散だけでなく、買い付けの時期も分散します。一度の投資に全額を使うのではなく、何回かに回数を分けて購入するわけです。投資信託の価額は日々変動していますから、基準価額の増減によるリスクを軽減できることになります。例えば、毎回の投資額を一定にしておけば、価額が低いときはたくさん商品を買うことができ、高いときは少なめとなり、結果として商品あたりの平均購入価額を安くすることができます。
リスクの大きい株式投資も、投資期間が長くなるほどリターンの変動幅が小さくなり、リスクの軽減につながります。

3.地域(国)を分散して投資する

投資先の地域を分散することもリスクの軽減につながります。ひとつの国や地域だけに絞って投資していると、その地域全体が伸びているときはよいのですが、一転不況になって下降するとその打撃を直接受けることになります。
いろいろな国に分散しているタイプの投資信託を選べばこのリスクを減らすことができるというわけです。